Concept鉱山と道の芸術祭について

鉱山と道の芸術祭

生野、神子畑、明延、中瀬の4つの鉱山を結ぶ「鉱石の道」。
生野鉱山から神崎郡を経て姫路の飾磨港をつなぐ「銀の馬車道」。
本芸術祭はその二つの道を「つなぐ」芸術祭として開催します。

日本はかつて、世界有数の金銀銅の産出国でした。明治維新以後の富国強兵の時代、それらは日本を近代化するために用いられました。
しかし今、それらの4鉱山はすべて閉山となり、生野と中瀬の工場のみが辛うじて貴金属やレアメタルの精製などを行っているだけで、「道」は『産業を支える動脈』ではなくなってしまいました。
それぞれの地域では有志の方々による懸命な努力により独自の地域おこしをおこなっていますが、地域と地域の連携は希薄になりつつあり、かつての動脈は県道、国道以上のものではなくなっています。

鉱山と道の芸術祭

今回の芸術祭のテーマは、「つなぐ」。

近年語り継がれることが希薄になってしまった固有の歴史性をアートの力で蘇生し、それぞれの文脈を持つ地域同士のヒストリーとを繋ぎ、その連続性から生まれる新たな価値の可能性に発展していくことを目指します。
本芸術祭が目指すのは単なる懐古主義ではなく、これまで蓄積されてきた歴史や文化をアーティストのフィルターにより価値の変換を起こし、現代に生きる多様な人々に向けて一元的ではない多孔的で開かれた価値や可能性の幅を伝達する方法の提案でもあります。それは、アートの持つ力であり、文化や国籍・言葉の壁を超えたコミュニケーションの作法でもあります。
本芸術祭で表現を感受した鑑賞者は次なる地へと移動し、また新たな表現とを接続し別の土地へと移動し語り継いでゆく価値の伝道師となります。それはかつての鉱山道でおこなわれてきた、人から人に受け渡されゆく鉱石の価値の形成プロセスと似ているかもしれません。
一つ一つの地域が持つ膨大な文脈を接続し、共同し共鳴し合うことで今までにない新たな価値の鉱石が見つかるかもしれません。是非、あなたもこの地で新たなる価値の伝道師になってみませんか?
今こそ「鉱石の道」と「銀の馬車道」をつなぎ、新たな価値を生成する動脈に生まれ変わるように願い本芸術祭を開催します。

Outline

名称
鉱山と道の芸術祭
会期
2019年3月9日〜3月24日の土日祝日
会場
養父市 / 朝来市 / 神河町 / 市川町 / 福崎町 / 姫路市
入場料
無料
主催
日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」推進協議会
綜合ディレクター
北夙川不可止
協力
播但沿線活性化協議会 / 生野ルートダルジャン芸術祭実行委員会 / 神子畑鉱石の道推進協議会 / TRUSS / 鉱石の道明延実行委員会 / 中瀬金山会 / NPO法人おおやアート村 / NPO法人芸法 / 一般社団法人DOR
お問合せ先
NPO法人J-heritage 担当:前畑洋平